當麻寺は飛鳥時代以来の長い歴史を有し、境内には東西両塔、本堂、金堂などの伽藍の諸堂や、中之坊をはじめとする多くの僧院が建ち並んでいます。そのうちいくつかが公開されており、仏像や庭園などが拝観できますので、ゆっくりと巡ってみましょう。
當麻寺最古の僧坊である中之坊は、中将姫さまの剃髪所。姫の守り本尊である「導き観音さま」がご本尊で、その右手から繋がる「五色紐」に触れて"結縁"のお参りをすることができます。
大和三名園の一として名高い庭園「香藕園」(史跡・名勝)や大円窓の茶室(重文)などが公開されているほか、霊宝殿では、中将姫ゆかりの宝物などが数多く公開されています。
絵天井が有名な写佛道場では、中将姫さまの筆跡をなぞる“写経”や、當麻曼荼羅の仏さまを描く“写仏”の体験ができます。
● 拝観時間:9時~17時
● 拝観料:大人500円/小学生250円
(変更のある場合は「お知らせ」ページにて告知がありますのでご確認ください。)
● お抹茶:500円 / 写仏体験 :用具代 1500円
當麻寺の中心に残る伽藍堂塔のうち、曼荼羅堂(本堂)、金堂、講堂の3カ所が公開されています。曼荼羅堂では、當麻曼荼羅がご本尊として国宝の厨子に納められています。金堂では當麻寺の根本本尊・弥勒仏や独特の威厳を持つ四天王などの白鳳仏が拝観できます。講堂には平安時代から鎌倉時代の仏像群が祀られ、様々な時代のほとけさまを対比して見学することができます。
● 拝観時間:9時~17時
● 拝観料 :大人500円・小学生250円(1/1-1/6および4/13-4/15は変更があります)
(その他、変更のある場合は「お知らせ」ページにて告知がありますのでご確認ください。)
● その他 :本堂(曼荼羅堂)にて伽藍三堂の受付・団体申し込み・お問い合わせは中之坊へ
境内は自由に散策できます(9時-17時)。
東塔は奈良時代の建立、西塔は奈良時代から平安時代初期の建立で、東西ともに三重塔。
仁王門近くの梵鐘は白鳳時代の鋳造で日本最古のもの。金堂前の石灯籠も白鳳時代の造立で日本最古のものです。
中之坊以外の僧院もいくつか公開されています。
西南院は江戸時代の庭園があり、水琴屈のしかけがつくられています。季節になるとシャクナゲの花が咲きます。
護念院は練供養会式の楽屋となる寺院で、牡丹の時季になると他の庭園と美を競います。
奥院は法然上人をお祀りし、宝物館には浄土宗ゆかりの名宝などが収められています。
※ 當麻寺僧院のうち、中之坊、西南院、奥院、護念院の4カ院は當麻寺の護持寺院です。これら4ケ院へ納められるお供え金(ご朱印料など)は、當麻寺の諸堂・仏像修理など文化財護持への寄与となりますので、何卒ご協力をお願いいたします。
(※ 上記4カ院以外の僧院へのお供えは當麻寺へは寄与しませんのでご注意ください。)