写佛道場「絵天井の間」特別公開

日程 : 令和4年11月15日-11月30日
  • 中之坊の客殿「写佛道場」が期間限定で特別公開されます。

    この道場の格天井は、昭和初期から現在に至るまで、90年の長きにわたり、140人以上の作家たちによって、次々と作品の奉納が続けられている、他に類を見ない壮麗な絵天井として知られています。

    第1号作品は、のちに文化勲章を受章された日本画の巨匠・前田青邨の『飛鴨』で、以来、文化功労者・小松均や美人画の巨匠・北野恒富など、平成に入ってからは、絹谷幸二、中島千波や上村淳之など、日本を代表する作家たちが、妍を競い、作品を寄贈されてきました。その数は総数150点に及び、日本画のみならず、洋画、南画、板彫画、書に至るまで、さまざまなジャンルの作品が集っております。
  • 本年はさらに2点の新作天井画が加わります。
    まずは日本画家・村上裕二氏による「富士の雷音」。村上裕二氏は、日本美術院(院展)の同人であり、ゴジラやウルトラマンを題材にした作品も人気が高い、いま最も勢いのある作家です。『富士の雷音』では、霊峰富士に雷の音が響く様子を壮麗に描き上げてくださいました。
    (『富士の雷音』は10月7日~11月10日までの期間、霊宝殿にてプレ公開されますので、天井に上がる前に間近に鑑賞することが可能です)
    もう一点は主にイラストレーターとして活躍する上村恭子氏の作品。上村恭子氏は美しい古代の女性たちを描いて大変人気の作家で、今回の新作は、中将姫さまをテーマに「姫紡ぐ蓮の導き糸」と名付けられた上村氏ならではの清らかで美しい作品です。

    「写佛道場」は通常、写仏、写経の方しか入ることができませんが、寅、午、戌年の秋に一般の特別公開されており、本年は平成30年以来4年ぶりの開催となります。

    写佛道場のご本尊として祀られる十一面観音菩薩立像も特別拝観できます。平安時代の木像で、お衣に当時の截金が残っている貴重な像です。

    どうぞこの機会にご鑑賞くださいませ。

  • 期間令和4年11月15日-11月30日
    受付中之坊
    拝観料大人600円/小学生300円(中之坊庭園・霊宝館寺宝展 共通)
    拝観時間9時-17時
    問い合わせ 中之坊