春季特別展『中将姫展』

日程 : 令和3年4月13日−令和3年5月5日

中将姫ゆかりの宝物を一堂に展示する春季特別展。
中将姫さまの真筆と伝わる『称讃浄土経』(奈良時代)をはじめ、當麻曼荼羅の山内最古の写本である『當麻曼荼羅・鎌倉本』のご開帳、最古の中将姫像であるとともに日本最古の女性肖像画とされる『中将姫廿九才像』(鎌倉時代・奈良県有形文化財)などが特別公開されます。

  • 中将姫願経『称讃浄土佛摂受経』(奈良時代)縦27.0cm 中将姫さまが書写されたと伝わる貴重な真筆写経で、古くから「中将姫願経」の名で知られています。
    『称讃浄土佛摂受経(称讃浄土経)』は、『仏説阿弥陀経』を玄奘三蔵が翻訳した異訳で、無量寿佛(阿弥陀如来)が法を説く極楽浄土の有様と、その浄土を称讃する十方の諸佛のことが説かれており、中将姫さまはこの経巻を書写することによって極楽浄土を体感し、當麻曼荼羅を感得するに至りました。
  • 『摩訶迦葉度貧母経』(奈良時代)縦26.0cm 中所姫さまの師である當麻寺第11代別当の中之坊・實雅(じつが)和尚筆と伝わっています。
    『摩訶迦葉度貧母経(まかかしょう・どひんも)』は、お釈迦さまの高弟・迦葉(かしょう)尊者に貧しい女性が米汁を施した故事が説かれるお経ですが、書写や流布の例がほとんど見られない経典で、本品は極めて貴重な遺例です。實雅和尚がその女性の善行を尊んで書写されたのかもしれません。
  • 『中将姫廿九才像』(鎌倉時代・奈良県有形文化財)縦142.5cm 横66.3cm 蓮をあしらった美しい衣を着け、『称讃浄土経』に向かう高貴な中将姫さまのお姿を描いています。中将姫さまの最古の肖像画であるだけでななく、女性の単独肖像画としても我が国最古のものとされており、聖衆の来迎する二上山や、「四句の偈」が配され、伝記絵のごとき美しい画面が構成されています。奈良県有形文化財。
  • 『絹本著色當麻曼荼羅』(鎌倉時代)縦154.7cm 横145.5cm 鎌倉時代にさかのぼる當麻曼荼羅の縮小写本。縮小の写本は當麻寺以外に数多く流布されましたが、寺内では少なく、特に本作のような古例は貴重な遺例です。
    金泥塗に截金を重ねる諸尊のきらびやかな金彩とともに、光背などに認められる鮮やかな彩色が目を引く美品です。
  • 中将姫坐像および實雅法印坐像(江戸時代) 中将姫とその師である實雅法印の木像。
    中将姫坐像は剃髪した17歳の像と伝えられ、曼荼羅堂に祀られる29歳像に次いで古い像。 實雅法印は當麻寺第11代別当で、中之坊の開基とされる三論学の高僧で88歳像と伝えられています。
  • 『中将姫山居語』霊鑑宮宗栄筆(江戸時代) 中将姫さまが雲雀山で隠棲生活を送った際の信条として伝わっている条文を第111代天皇・後西院の皇女である霊鑑寺宮宗栄女王が流麗な筆致で書いている。
  • ★『中将姫山居語』の特製豆本ができました✨ 『中将姫山居語』が豆本になりました。
    當麻寺中之坊蔵『中将姫山居語』にもとづく中将姫さまの法語のほか、當麻寺中之坊に咲く四季の花々の絵があしらわれ、帙の装丁には国宝當麻曼荼羅厨子扉の蓮の絵があしらわれております。
    制作した豆本作家の“つまびきや”様は精緻な消しゴムはんこ作家としても知られ、これら文字や絵はすべて手彫りのハンコで捺されています。
    サイズは50mm×35mm。3200円。
    細部にまで丁寧に手作りされた豪華なものとなっております。
期間令和3年4月13日-5月5日
受付中之坊
拝観料特別拝観料は不要です。
通常通りの中之坊拝観料(大人500円/小学生250円)で拝観できます。
拝観時間9時-17時
問い合わせ中之坊