當麻寺中之坊の霊宝殿では、さまざまな宝物(ほうもつ)が入れ替え制で展示公開されています。
●常設展示では、『塼仏』(飛鳥時代)、毘沙門天立像、薬師如来繍佛(鎌倉時代後期―南北朝時代)、『土塔』(鎌倉時代)、像高3cmの『一寸愛染明王像』(室町時代)、木造・摩利支天像(室町時代)、十一面観音菩薩額(室町時代)などが公開されています。仏像台座蓮弁(平安時代)は一旦公開終了となりました。
●版木は、『中将姫廿九歳御影』、『織殿観音』、『女人高野 大師尊影』、『中将姫縁起』ほか、『ダラニスケ』関連のものが展示されています。
そのうち、『女人高野弘法大師尊影』版木は、弘法大師空海が當麻寺に参籠して中之坊に真言密教を伝えたことと、中将姫さまの女人往生の信仰とが重なって、中之坊を中心とする當麻寺が「女人高野」として信仰されたことを示す貴重な資料です。
●中将姫さまのおかみそり『中将法如剃髪剃刀』や、毛髪による刺繍『中将法如毛髪種字三尊』、中将姫さまの生涯をあらわした『中将姫絵伝』などが中将姫さまゆかりの宝物が展示されています。
●中将姫さま最古の肖像画『中将姫廿九才御真影』(鎌倉時代)の複製が常設展示されています。4月13日からは本物が特別公開されます。
●4月13日からは春季特別展。
中将姫願経と呼ばれる中将姫さま直筆の経巻『称讃浄土経』(奈良時代)や、中将姫さまの最古の肖像画である絹本著色『中将姫廿九歳ご尊影』(鎌倉時代)、絹本著色『當麻曼荼羅』(鎌倉時代)など、中将姫さまに関する特別展示が行われます。
中将姫さまの信条を後西院陛下の皇女・霊鑑宮宗栄女王筆が書いた『中将姫山居語』(江戸時代)も特別公開予定です。
5月5日まで。
春季特別展「中将姫展」
●5月14日からは、聖徳太子1400年ご遠忌を記念して、『御愛太子立像』(鎌倉時代)および『山越阿弥陀・太子・大師』図(南北朝時代)が特別公開される予定です。御愛太子像は特に珍しい聖徳太子7歳像で、法隆寺北室院に安置されていた像が安政年間に中之坊光實阿闍梨に附属されたものです。6月20日まで。
また同展は、9月3日~10月11日の日程でも開催される予定です。
毎月16日は、中将姫さまがご祈願をされた日にちなんで、導き観音さまのご宝前で祈願会が営まれます。
月のうちで最もご利益が厚いとされる日で、堂内にて参列してご祈祷を受けることができます。
◇導き観音さま(平安時代前期(10世紀後半)・重要美術品)を特別拝観できます。「眼前に拝すれば心身が美しくなる」といわれる名像です。
●少しでも体調に不安のある方はご参加を自粛ください。
●送金による祈願のお申し込みができますので下部を参照の上ご利用ください。
●ご参拝に際してはマスクをご用意の上、必ず着用ください。
●入堂の際に、アルコール消毒をさせていただいております。
●新型コロナウィルス感染症対策のため、尺八体験は休止いたします。
●法会の内容ついても社会情勢や僧侶の体調変化などで予告なく変更することがあります。
新型コロナウィルスによる感染症拡大防止についてのお願い
◆ 4/16の「導き観音祈願会」は、十一面法が修され、皆さまのご祈願が読み上げられます。ご祈願のお申し込みができます。 (ご祈願:一願1000円)
◆ 5/16の「導き観音祈願会」は、十一面法が修され、皆さまのご祈願が読み上げられます。ご祈願のお申し込みができます。 (ご祈願:一願1000円)
◆ 6/16の「導き観音祈願会」は、中将姫さまが剃髪し、毛髪を刺繍して祈願した故事により「中将姫 髪供養会」が行われます。参拝者が手ずから毛髪をお供えする祈願会です。
郵送による納髪は、書道半紙を1/4に切っていただき、その中にほんの数本だけ髪を包んでお送りください。
令和3年は感染症対策のため、昨年に引き続き、来迎橋をかけずに曼荼羅堂内にて規模を縮小して勤めます。
二十五菩薩の行列はありませんので、当日の「密」はできるかぎりお避けください。
なお、例年通り「當麻の里ぼたんまつり」は開催され、期間中、中之坊霊宝殿にて春季特別展「中将姫展」も開催されますので、ぜひ分散参拝にてご来場ください。
「春季特別展 中将姫展」
毎月1日13時より中之坊護摩堂において護摩祈祷が行われます。
護摩行の火炎によって災厄を焼き払いながら、祈願が書かれた護摩木が導師の手によって炎に投じられます。
日々の平穏・無事と、開運・発展を祈願しましょう。
護摩堂はたいへん狭いお堂ですので、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、堂内での参拝はご遠慮いただいております。護摩木に祈願をお書きいただくのはいつでも可能ですので、あらかじめご来寺の上お申込みいただくか、郵便振替によるお申し込みも可能ですのでどうぞご利用ください。(一願300円)
役行者の秘薬「陀羅尼助」のご祈祷もこの法会にて行われています。中之坊納経所では、ご祈祷済みの陀羅尼助をお分けしております。
■レッスン日程(約60分)
4月22日 16時~
※ 感染症対策のため、人数を制限して開催しております。見学ご希望の方は必ず事前にお尋ねください。
[体験] 尺八教室
[お問い合わせ]
當麻寺中之坊にて「ヨガ教室」を開催しています。
ヨガの起源である「ヨーガ」は古代インドの修行法で、お釈迦さまが悟りに至った瞑想の法でもあります。ゆっくりとした呼吸でゆったりと体を動かし、心身を調えましょう。
※ 4月第2教室より再開予定です。
※ 感染症対策のため人数を制限し、予約いただいております。
お問い合わせ・ご予約は福井菜帆講師までお願いします。080-1469-2099
■開催日(約90分)
毎月第2・第4水曜日 10時~/13時~
[体験]ヨガ教室
仏師の指導のもとに仏像を彫る講座です。
はじめての方には手のひらサイズの“中将姫さま”または、お地蔵さまを彫っていただきます。以降は、お釈迦さま、観音さま、お不動さまなど、お好みのほとけさまに挑戦していってください。
ご希望の方はeメールにて事前ご予約ください。
※ マスクをご持参のうえ、必ずご着用ください。
※ 消毒液を用意しております。まめに手洗いと消毒にご協力ください。
※ 少しでも体調に不安のある方はご参加をご遠慮ください。
●会 場 : 中之坊
●開催日 : 3月・7月・11月 の第1週
●次 回 : 7月 4日(日)
●時 間 : 10時~16時頃
●費 用 : 講習費 10000円/材料費 2000~4000円(初回の材料費は2000円)
●彫刻刀 : 初めての方には彫刻刀を貸出いたします。
継続される方はご購入下さい。(6本組11000円)
ご予約
天平宝字7年6月15日、中将姫さまは剃髪して尼僧となり、翌日16日、その髪を糸にして阿弥陀や観音さまの梵字を刺繍し、「仏さまの御姿を表せ給え」と願われました。この発願に仏さまがお応えになって表されたのが「當麻曼荼羅」です。髪供養会はこの故事に基づく行事で、参列者が手ずから毛髪をお供えする珍しい祈願祭。中将姫さまの刺繍の前で頭髪を切り、その髪を法会後にご自身で髪塚に収めます。
法会は14時より開始されますが、13時半ごろより順次、髪を切る儀式を一人ずつ行いますので、13時50分ごろまでには受付をお済ませください。ご家族の分の毛髪をご持参される場合は、1/4の大きさの半紙に包んでおいて下さい。
7月(旧6月)23日は中将姫さまが當麻曼荼羅を織り上げた日。曼荼羅完成を祝う行事が曼荼羅堂(當麻寺本堂)と中之坊写佛道場にて行われます。
曼荼羅堂では22日夕刻と23日早朝に「蓮華会式」が行われていますが、こちらの行事は拝観時間外に行われるため一般参列はできません。
中之坊写仏道場では23日14時から行われ、写経・写仏をされる方はご参加いただけます。
當麻寺中之坊の蓮華会は、延宝8年(1680)の文書「和州當麻寺真言宗学侶行人年中行事」に當麻寺「蓮華会」が旧6月23日の14時より行われていたことが記録されていることと、曼荼羅堂での「蓮華会式」では古式の「蓮華会法則」に基づいた法会が途絶えていることから、7月23日の14時から中之坊写仏道場に場所を移して行われてるもので、「蓮華会法則」に基づき“四箇法要”で営まれ、途中、中将姫さまの事績を唄った「中将姫和讃」も唱えられます。美しい絵天井の下、ゆるやかな声明・読経の声を聞きながら筆を運ぶことができます。
導き観音さまのご宝前で、「十一面観音護摩」の秘法が修せられます。護摩木に書かれた皆さまの願いが、浄火に投じられ、観音さまに届けられます。
願いを書いた護摩木は、参拝者自身の手で炎に投じて祈願することができます。
使い古した茶筌(茶筅)も供養され、昭和11年に建立された茶筌塚にその灰が納められます。ご家庭に古い茶筌がある方はどうぞご持参下さい。
中将姫の現身往生を再現する行事で、観音菩薩・勢至菩薩ら二十五菩薩が、現世に里帰りした中将姫を迎えて、極楽へ導くという儀式です。
「中将姫ご縁日 練供養会式」行事案内
また、4月14日の特別祈祷“肌着加持”は午前10時~午後3時の受付です。ご希望の方は肌着またはタオルなど布地のものをご持参ください。